アドイノベーション株式会社

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ワールドカップの影響によるモバイルの動向

2018.06.13

翻訳元:https://blog.taptica.com/2018-world-cup-on-mobile/

TVでもネットでも、FIFAワールドカップの話題で持ちきりですね。今回の開催場所は首都モスクワ、サンクトペテルブルク、カザン、ソチなどを含む全11都市12会場となり、どこの会場も熱気に満ちあふれる試合が行われていることがスクリーンから伝わってきます。

FIFAのような大きなイベントとなると、このビックチャンスを逃すまいと世界中のモバイルマーケッターの関心が「広範囲にリーチしエンゲージメントすること」に向けられます。今回は、ワールドカップの影響によるモバイルの動向と、広告主がフォーカスするポイントについて紹介します。

ワールドカップの影響によるモバイルの動向

2014年のFIFAワールドカップブラジルは、世界で32億人が試合を視聴しました。その内の2.8億人はオンラインまたはモバイルを利用し、FIFAの公式アプリは2800万ダウンロードを記録しました。

4年前と比較すると世界のモバイルユーザーは35%増え、モバイル上での動画トラフィックは8倍以上にもなります。今回のワールドカップのオーディエンスは、テレビと並行してモバイルのスクリーンも同時に見る人が23%に上ると予想されています。

ワールドカップ期間中に宣伝する最大のメリットとは?

言うまでもなく、世界中が注目しているイベントです。広告をパーソナライズし、タイムリーに興味関心の高いオーディエンスにリーチできる大きな可能性があります。また、開幕から1ヵ月とワールドカップの期間は良質な新規ユーザーを獲得するには十分な期間となります。

メリット①:オーディエンスの幅を広げるチャンス

サッカーの文化や歴史があるなしに関係なく、配信地域が拡大される期間です。広告主は、ユーザーの流入経路をたどり、ニッチでグローバルなオーディエンスがどこからきたのかを分析できるチャンスです。

メリット②:大きなイベントは、大きなエンゲージメントを生む

2017年のチャンピオンリーグファイナルでは、世界中のサッカーファンによるSnapChat(スナップチャット)のユーザーのアクティビティが48%上昇したという統計があります。理由は、SnapChat上でサッカーファンの興味を引く関連事項が多く、シェアとエンゲージメントが高 くなったためです。ワールドカップは、さらに規模が大きくなる為、サッカーファンのアクティビティを活性化させユーザーとモバイルの距離をちかくさせます。

ただし、広告には規定があります

ワールドカップやオリンピックのような公式的なスポーツイベントは、広告の規定や規則が厳重です。FIFAのウェブサイトに記載されている注意点をしっかり理解し、配信前に規定内であるかを確認することが重要です。

例えば、公式スポンサーでない限り公式ロゴ、写真、公式のハッシュタグ#WorldCupは使用できません。

ワールドカップ期間中に正しいオーディエンスにリーチするベストプラクティス

インターナショナルの大会は、国により試合の中継時間に時差が生じます。例えば、日本とロシアの時差。ロシアの会場で行われる全試合を日本で見ることは、時差の関係から難しいですね。

そこで、アプリの登場です。今日本で話題のアプリ「NHK 2018 FIFAワールドカップ」は、ライブで試合が見られる他、試合終了後に見逃した試合も視聴することが可能です。ここまで多機能な無料アプリは実は世界的には珍しいのですが、類似のアプリやSNS、またチャットアプリは試合中にオーディエンスに頻繁に使われています。

実際に、Adweekのリサーチによるとサッカーファンの80%が試合観戦中にハイライトを見たり、レビューを書き込む、または、他の人のレビューを見るためにモバイル端末を第二のスクリーンとして使用しているという統計があります。

広告主は、広告効果を高めるためにイベントとの関係性を絡めた戦略を確立させる必要があります。効果的な5つのポイントを紹介します。

ポイント①:タイムゾーンからのターゲティング

ユーザーが広告に目を留める余裕のある時間帯に配信しましょう。配信国に合った、最適な時間に絞ることがポイントです。

ポイント②:関連性の高いハッシュタグを活用する

関連するハッシュタグは沢山ありますが、どのハッシュタグがオーディエンスのパフォーマンスを高くするかをリサーチすることがポイントです。日本でのハッシュタグの例で言えば、#サッカー#日本代表#サムライブルー等、ローカルのオーディエンスにリーチするにはハッシュタグはとても有効です。

ポイント③:ローカライズされたコンテンツを提供する

コンテンツをローカライズする必要があります。例えば、日本では「サッカー」と呼ばれていますが、世界では「フットボール」と呼称する国の方が多く、このような違いをローカライズしないとオーディエンスには響きません。

ポイント④:関連を保つ

試合、スコア、選手やチームといった関連性を保つことも大切です

ポイント⑤:楽しめるアプリの提供

もちろん、アプリ自体がユーザーの興味関心をひくものでないといけません。クオリティの高いユーザーエクスペリエンスを維持しましょう。

2018FIFAワールドカップロシアは、選手たちの活躍や素晴らしい試合からオーディエンスに毎日感動と共感を与えてくれます。デジタル広告も、広告を見る側が共感を感じる広告であることが大切です。