Appleの検索広告を徹底解説!Apple Search Advanced?それとも、Basic?
翻訳元:https://blog.taptica.com/apple-search-advanced-vs-basic/
Apple Searchの検索結果で上位に表示されれば大きなインパクトを与え、新規ユーザーを掴む成功への近道ですね。Apple社のリサーチによると、60%以上のアプリはApple Store内で検索されてインストールされているという結果が出ています。Appleは2016年12月にiPhoneやiPadに対応した検索広告サービスのAdvancedバージョンをリリースし、一年後の2017年12月に低予算でも広告掲載可能なBasicバージョンをリリースしました。
検索広告がどのようなものか、そして、広告主にとって有益な点、また実際インストールにどれだけ影響するツールなのかを解説します。
AdvancedとBasicを比較
Basicバージョンの登場により、二つのタイプから選択できるようになりました。まずは、タイプ別に比較してみましょう。
Apple Search Ads Advanced(アドバンス):
- ・ アメリカをはじめ、イギリス、カナダ、スイス、メキシコ、ニュージーランドのApp Storeで利用可能
- ・ キーワードの最適化を含めた、関連キーワードからアプリの広告を表示する
- ・ GEO、デモグラフィック、ユーザータイプのターゲティングが可能
- ・ 広告のスケジューリングが可能
- ・ デイリーキャップの設定
- ・ タップされた回数のレポート
- ・ アドバンスデータとインサイト
- ・ 初回は$100の無料トライアルが可能
Apple Search Ads Basic(ベーシック):
- ・ アメリカのApp Storeでのみ利用可能
- ・ $5000のマンスリーキャップ設定
- ・ インストール数のレポート
- ・ ベーシックのデータとインサイト
- ・ 初回は$100の無料トライアルが可能
なぜ、昨年Basicバージョンをリリースしたのか?
Appleが低価格で利用できるBasicバージョンをリリースしたポイントを紹介します。
・ 競争力を高める
検索広告を使用することにより、Apple Store内でのアプリへの誘導が可能になります。インストール数への影響も大きくなります。
・ 低予算でテスト運用できる
今まで広告に費用を掛けることに躊躇していた場合も、この新しいBasicバージョンを利用すれば大きな予算を使わずに、結果とインサイトを知ることができます。
・ テストによりクリエイティブの最適化を図れる
シンプルな方法で、アプリに最適なクリエイティブを見つけ出し、成功に近づくマーケティング戦略を構築することができます。
・ CPIモデルが採用されている
インストール分だけの支払いで、他に余計な費用を掛けずに利用できます。
まとめ
Search Ads Basicは、何よりも低予算で運用できるメリットがあります。そして、デモグラフィックのターゲティングやキーワードの最適化を直近のゴールとしていない場合で、自社ブランドのアプリの基本情報を知りたい時に有効的です。しかし、現状アメリカのオーディエンスのみに利用可能です。
Search Ads Advancedは、広告予算が大きい広告主に向いています。デモグラフィックやユーザーの属性を注視したい、そして、関連性の高いキーワードで検索しているユーザーにアプローチする方法として有効的です。また、Advancedタイプはアメリカ以外のオーディエンスも対象としている為、グローバルなチャンスを掴みたい広告主にも向いています。
注意点として、BasicとAdvancedを同時に使用することはできません。Advancedを使用して最適化を行うとBasicで実行されたデータに上書きされてしまうからです。
予算や規模に合わせて、どちらが自社のアプリに最適かを見極めて利用することにより高い効果を期待できる新しい広告です。
日本のオーディエンスにはまだ利用できませんが、アメリカでリリースされてから世界中で話題となっています。検索広告は、今後GEOを広げて利用可能になることが予想されています。日本でも利用できる広告となれば、個人や法人問わず新しいマーケティング方法として注目されることは間違いないでしょう。